型押しはかっこいいけど、合皮だと難しい…
皆さんこんにちは。tailです。
突然ですが、革製品の型押し加工ってかっこいいですよね。
これは自分用に作ったポーチの写真です。今は既製品にもたくさん打刻印の種類があるし、イラストやデザインの得意な方は、お値段は張りますが金属加工でオリジナルの打刻印を作ってもらえるサービスもあります。
ですが、打刻には1つ難点が…
それは、合皮(人工皮革)には全くと言っていいほど定着しないこと…。
上の写真は、本革に型押ししたものを合皮に縫い付ける方法をとっています。
私はレザークラフトをする際、特に本革のこだわりなどはなく、色の綺麗さや手軽さ、値段などを考慮して、合皮を使うことも多いです。
レザークラフトを始めたての頃も、練習によく合皮を使ったりしていました。というか違いが分からずに安いものを買ったりしてました。笑
いくつか作品も作り、知識も色々増えていく中で、打刻という装飾方法があることを知りました。
好きな形の打刻印を買い、今まで作ったものに打刻しまくろうとウキウキしながら打ってみると、何と全然うまくいかない…
水で濡らすといいなどの知識も聞き齧り、試してみたのですが、どう頑張っても跡がつきません。
それもそのはず、合皮は表面がポリウレタンや塩化ビニル樹脂(プラスチック等の素材)でコーティングされているものがほとんどのため、打刻しても反発して元の形に戻ってしまうんですね。そこが丈夫な利点でもあるんですが…
熱を加えるやり方なら打刻もできるみたいですが、合皮は表面が溶けやすく、温度管理が難しいそうです。
ゆくゆくは自分のハンドメイドのブランドの打刻印を作ってもらって、そりゃもう手当たり次第に打って打って打ちまくろうと目論んでいたのに…
しょんぼりしながらまた色々調べていると、こちらの記事を見つけました。
革に押せる、落ちないスタンプインクがあるんですって!
商品説明を見てみると、布に押して、しかも洗濯してもなかなか落ちないと強気なことまで書いてあります。これは気になる…
というわけで今回は、このステイズオン おなまえインクパッドを使って、合皮にスタンプを押してみたいと思います。
消しゴムはんこの作り方
まずは、消しゴムはんこでオリジナルのスタンプを作ってみたいと思います。
こちらの項目を読む必要のない方は、目次から「合皮にスタンプしてみる」まで読み飛ばしてください。
また、私は消しゴムはんこに関しては素人なので、作り方もプロの方の解説などを見てもらった方がいいかもしれません^^;
使用した道具と材料
今回使用したものはこちら。
①消しゴムはんこ はがきサイズ(セリア)
②トレーシングペーパー
③鉛筆
④デザインナイフ(ダイソー)
⑤通常のカッター
あとは下絵ですが、私はiPadのお絵描きアプリに取り込んだ絵を直接使うので、写真には入れていません。
普通に紙に書いた絵でも大丈夫です。トレース台などがあるとさらに作業はしやすいと思いますが、なくても大丈夫です。
下絵をトレースする
まずは、下絵をトレーシングペーパーに写していきます。
今回はこの、ハンドメイド関連のアカウントのアイコンなどによく使っている、鳥のイラストを元にはんこを作りたいと思います。
こちらのイラストのモデルになった鳥について知りたい方は、過去の記事もぜひご覧ください。
まず、鳥の絵を描きたいサイズまで縮小します。そして、iPadの光量を最大にし、アクセスガイド(タッチ範囲を制限する機能。ホームボタン3回押しでショートカット)で画面全体をロックし、トレース(なぞる)していきます。
絵の向きは難しく考えなくて大丈夫です。最終的にはんこの絵柄として押したい向きになっていればOK!
トレース台と下絵を兼ねられて便利なため、めんどくさがりな私はアクセスガイドを知ってからよくこの方法を使っていますが、これ筆圧によっては液晶に悪影響がありそうな気もする…真似する方、いないとは思いますがもしいたら自己責任でどうぞ…
何か、これが原因と思われる不具合が起こったらご報告します。
予備も兼ねて、2羽トレースしておきました。
消しゴムはんこに下絵を写す
下絵をトレースしたら、次は消しゴムはんこの方に絵を写していきます。
トレーシングペーパーの線を描いた面を消しゴムはんこに重ね、鉛筆の背などでよく擦ります。この時、紙がずれないよう気をつけてください。
一度で綺麗に写せました!
消しゴムを彫る
次は、いよいよ消しゴムに絵柄を掘っていきます。
まず、刃を外側斜め45度に倒すことを意識しながら、デザインナイフで外周線を彫ります。
次に、目の部分を彫ります。
消しゴムはんこで円を彫る時は、刃を内側斜め45度に入れて、消しゴムの方をクルッと回してくり抜くのが常套手段みたいですが、今回はあまりに小さすぎたので少しピンバイスを使いました。
最後に、必要なサイズに消しゴムを切り、カッターの刃を横に入れて絵柄の周りを削ぎ落としたら、消しゴムはんこの完成です。
削ぎ落とす作業が1番難しいと思うので、手を切らないよう気をつけてください。
おまけ:消しゴムはんこを複製して打刻印作り
本革に打刻したいこともあるかもしれないなと思ったので、レジンで複製もしておきました。
作業してから記事にするまで少し時間が空いてしまい、私が参考にした実際の記事が見つからなかったんですが、こちらで少し解説されていたので、リンクを貼っておきます。
紙にスタンプテスト
はんこができたので早速合皮に押していきたいんですが、その前に少し余談です。この間、品揃え豊富なダイソーでこんなものを見つけたので、こちらも使ってみようと思います。
お名前スタンプセット アルファベット!
この付け替え式のお名前スタンプセットの存在自体は前から知っていました。ダイソーに行く度に見つけては、ひらがなしかないなあ、アルファベットがあったらいいのになあと思っていたんですが、ありました笑
こちらで、消しゴムはんこと一緒にハンドメイドのブランド名もスタンプしてみたいと思います。
こちらは1文字の高さが約3㎜くらいの小さいサイズですが、約6㎜の大きいサイズもあり、せっかくなので買っておきました。
こんなふうに、ゴム印になる部分を切り離して使います。
カッターよりハサミの方が切り離しやすかったです。
小文字のaなど、使用頻度が高そうないくつかの文字は複数個あるのが、気が利いていて嬉しいですね。
先ほどの消しゴムはんこと合わせて、紙にスタンプしてテストしてみました。
文字は細いので、押し方にコツが要りそうな感じでした。鳥のスタンプは、かなり綺麗にできたんじゃないかな?嬉しい!
合皮にスタンプしてみる
使用した道具と材料
今回使用したものはこちら。
①ティッシュペーパー(インク拭き取り用)
②ステイズオン おなまえ 白
合皮におなまえ白でスタンプ
いよいよ合皮に押していきます!
このインクには溶剤が含まれていて、インクパッドの注意書きの1番上に換気の良い場所でご使用くださいと書かれていたので、かなり匂いもきついかなと覚悟していたんですが、個人的には大丈夫でした。
何かの匂いに似ている…と思ったんですが思い出しました。マッキーだ。
調べてみると、マッキーもかなり様々なものに書けるインクを使っているようなので、中身が似ているのかもしれませんね。
はんこの印面をインクパッドにつけた感じは、ちょっとペタペタします。いかにも定着しそうな感じ!
こちらの記事で紹介したホットサンドメーカーのケースと、こちらの記事で作ったコードクリップにスタンプしてみました。
凹凸のある合皮は少し見づらいですが、表面がツルツルした合皮にはかなりはっきり色がつきました!
はんこは使い終わったらすぐに、クリーナーとティッシュで印面についたインクを落としておきました。
インクの定着具合は、1日経って指で擦ってもほとんど落ちる気配が無いといった感じでした。爪で強く擦ると流石に少し削れてしまったのでやめておきました。
溶剤の消しゴムはんことゴム印への影響
今回使ったインクパッドもクリーナーも溶剤なので、はんこ、特に消しゴムはんこへの影響はどうかなと思ってたんですが、1回使用したくらいでは今のところドロドロに溶けてしまう、とかはないみたいでした。
しかし、どちらにせよ消耗品なので、綺麗に手入れしても劣化してきたらまたその時買い換えたいと思います。
調べてみると、消しゴムはんこの複製サービスなんてものもあり、2×2㎝の面積でも申し込めるみたいなので、そちらの利用も検討してみようかな。
皆さんも、合皮に装飾したいけど打刻ができないよー!という悩みをお持ちでしたら、スタンプを試してみてはいかがでしょうか。
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