引き続き作っていきます
こんにちは!tailです。
今回は前回に引き続き、ショルダーバッグを進めていきます。中に仕切りが一つあるタイプの内袋を作りたいと思います。
前回の記事はこちら。参考動画等もまとめてます↓
内袋(裏地)の作り方
型紙を作る
まずは型紙を作っていきます。前回と同じく、四つ切り画用紙を使います。
トートバッグなどを作る時によく使われる型紙(大きいアルファベットのHを横に倒したような形)を2つのパーツに分けたものと、仕切り用の型紙を取っておきます。縫い代は全て1cmです。
※後述しますが、この型紙は2つともミスをしてます…(・・;)
革に罫書きをする
銀ペンで型紙を写します。革は前回と同じくピッグスエードのアイボリーを使っています。
こちらのパーツは2つ取ります。一つはヘリ返し用の余白も取っておきます。
仕切りは折り返して両面をスエード面にして使いたいので、このように長辺を重ねて反転して2回罫書きます。
革を裁断する
革に型紙を写したら、裁断します。
今回は全て裁ち鋏で切ってみました。薄い革なので、裁ち鋏でも比較的綺麗に切れました。
仮止めして縫い穴を開ける
革を裁断したら、縫い穴を開けていきます。分かりやすい底面から開けます。
まず、仕切りの折り返したい位置にステッチンググルーバーで折りぐせをつけてから、縫い代に両面テープを貼って仮止めします。
もう一つのパーツにも両面テープを貼り、折り畳んだ仕切りを重ねて仮止めします。
3つ目のパーツもスエード面を内側にしながら重ねて、仮止めをします。
3パーツともしっかり貫通しているか確認しながら、4mmピッチの菱目打ちで穴開けをします。
(2023/11/15追記:何度か重ねて穴を開ける作業をして、途中でめくって確認せずに最後まで真っ直ぐ打った方が成功率が高いという結論になりました。気持ちの問題もあるかもしれません笑)
側面の縫い代も同じように、仮止めしてから穴開けをします。
ミス①
ここで仮止めした時、下の端が合わないな〜とは思ってたんですが、後々一つ目のミスが発覚します。仕切りは鞄の高さから1cmほど下げるつもりだったんですが、結果的に5ミリほどしか下げられませんでした。
寸法の間違いがなぜ起こったかというと、今回の鞄の形を輪切りにして見た時、「高さ=斜辺ではない」ということをすっかり忘れていたからです^^;
つまり、そもそも鞄の高さ(垂直)19cmで内袋の型紙を取る場合、型紙上の高さは斜辺にあたるので19cm以上必要だったのと、間違った寸法のまま進めるなら仕切りは19cm-1cmではなかったということですね。詳しくは「三平方の定理」で調べてみてください。
とりあえず仕切りが内袋の高さを超えるような計算ミスではなかったので、穴開けをした後でもなんとか進めることができました。
ちなみに、仮止めに使った両面テープは貼って剥がせるやつだったんですが、ピッグスエードに対しては粘着力が強すぎて傷んでしまったので、今度はもう少し粘着力が弱いものを探したいと思います。
仕切りを貼り合わせる
穴開けが終わったら、仕切りを貼り合わせて仕上げます。
縫い代を倒して接着した時、なるべく厚みがないようにしたいので、貼り合わせる前にペディで漉いておきます。
薄くて柔らかい革を漉くのは難しくて、漉き過ぎで思いっきり縫い代を欠いてしまいました…5mm以上は残ったので縫えると信じて進めます。
縫い代以外の部分に満遍なく接着剤をつけて貼り合わせ、ローラーで圧着します。
縫い代を漉く
他のパーツの縫い代も薄く漉いていきます。
ペディの扱いが苦手すぎてコツを色々調べていたら、平面を漉く場合には何か台を置いた方が漉きやすいとの意見を見つけたので、ホームセンターで半丸檜材を買ってきて敷いてみました。確かに刃の引っ掛かりが良くなり比較的漉きやすくなった気がします。
ホームセンターに行くまではとりあえずApple Pencilを敷いてました。
全体を漉き終わりました。
ジャンパーホックをつける
前回作ったポケットを取り付けるためのジャンパーホック(オス側)を付けていきます。
ピッグスエードだけではボタンの付け外しに強度が心許なさそうだと思ったので、前回と同じくボンテックス347の0.8mmの芯材を貼り付けます。
ボタンの付け方は前回と大体同じなので、ここでは割愛します。
ポケットを実際に取り付けて、位置の確認をしました。いい感じです!
平縫いをする
ボタンを付け終わったら、先ほど仮止めした時と同じ順番でパーツを重ねて、平縫いをします。
縫い終わったら、収まりを良くするために内側に来る縫い代を半分に切っておきます。
縫い代を折り返して全て接着します。
側面も平縫いして、先ほどと同じように縫い代を接着します。
ヘリ返しのために取っておいた余白も接着します。この時、先ほど接着した側面の縫い代に重なるように接着すると、強度が増すような気がしています。
底面短辺の縫い穴開け・平縫い
側面の短辺の縫い代も両面テープを貼って仮止めします。
ミス②
ここで2つ目のミスが発覚します。勘の良い方は最初の型紙の画像の時点で気づかれてたかもしれないですが、側面の縫い代1cmで短くなる分、底面の短辺の上に重なる縫い代は1cm余分に取ってないといけなかったんですね。
こんな感じで、無理やり辻褄を合わせて仮止めしました^^;シワシワです。
(※2024/01/03追記)今回の反省を活かして、新しい記事では寸法を完璧にできました!良かったら合わせてご覧ください↓
側面に付けようと思っていたのにすっかり忘れて縫ってしまっていたので、底面にwagtailのタグも一緒に仮止めします。
反対側はさっきよりもう少し綺麗に辻褄合わせができました。仮止めしたまま、両側とも4mmピッチの菱目打ちで穴開けをします。
両面テープを剥がし平縫いをしてから、縫い代を倒して接着します。
できあがり
完成です!
中に仕切りのある内袋ができました。
今回の作業中が1番ミスが多く、何度も心が折れそうになりましたが、なんとか形になって良かったです。
次回ショルダーバッグ完成です!最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
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