前日譚とプロトタイプ
皆さんこんにちは!tailです。
世界で1番可愛い車こと、コペンl880k型の白に乗っています。
駐車場に戻るたび、お餅と見紛うかわいさです。
可愛い〜〜〜
可愛すぎてグッズが欲しくなってきた。
それはそれとして、この間キャンプに行った時、カバンのポケットに入るサイズの鏡があったら持ち運びに便利だな〜と感じました。
こういう時ってアイデアを合体させてしまいがちなんですよね…
というわけで、今回はコペンのオリジナルミラーを作りたいと思います!
というか試作してたんですよね実は。でも、写真を手描きでトレースしたので線がガタガタになってしまって、今ひとつ納得のいく出来になりませんでした。
あと、もしやと思って前の記事でも使ったガンダムマーカーで裏面を塗ってみたんですが、別に鏡面にはなりませんでした。あと塗りたてで触ったから変な跡がついた。
リベンジマッチです。
キーホルダー型ミラーの作り方
プラ板で土台を作る
今回は作業量が多いので、使用した道具と材料は手順ごとに分けて紹介します。
使用した道具と材料
手順1で使ったものです。
①プリントプラ板(セリア)
②はさみ
③穴あけポンチ(2穴パンチ等でも可)
④アルミホイル
⑤菜箸
⑥クッキングシート
⑦辞書等平たくて重いもの
⑧紙やすり
+図案データと家庭用プリンタ、オーブン(プラ板焼成用)
作業手順
まずは、図案をプリントプラ板に印刷します。
アイビスペイントというアプリにコペンの写真を取り込んで、ベジェ曲線機能を使って描いたんですが、車のトレースだけでも2時間くらいかかりました。
めちゃくちゃ大変だった…
うちのプリンターはbrother MFC-J710Dです。
写真用紙、最高画質の設定で綺麗に印刷できました。
焼くと色が凝縮されて濃くなってしまうので、印刷時には出したい色より薄めの色を使うと良いです。
左のは、間違って出来上がりサイズで印刷してしまったものです。プラ板って焼いたら縮むのに…
この図案は、いつか愛車に乗って自分の作った雑貨を売り歩きたい!という野望のもとデザインしたものなので、実現した暁にはこれでステッカーとか作ってノベルティにしたいですね!いつになるかなあ…
多少の歪みは削ればオッケーの精神で切っていきます。ストラップ穴もポンチで開けておきました!
印刷に失敗した方も、インクがレジンで滲むかどうかの確認にもなるしとせっかくなので切っておきました。
上面にはこんな恐ろしい警告文が書かれた、年季の入りまくったトースターで焼いていきます。
くっつき防止に、くしゃくしゃにしたアルミホイルを敷くのをお忘れなく!
温度設定や加熱時間などは大体はプラ板のパッケージに書いてあるし、調べればたくさん出てきます。経験則で言うと、余熱がしっかりできていれば焼きムラはあまり出ないです。
あとはよく見守って、縮み切った!と思ったらすぐ取り出すのがコツだと思います。あんまり置いとくと、取り出す時にぐにゃぐにゃになってしまいます。
焼き上がったら、火傷に気をつけてお箸などで慎重に取り出し、平らなところでプレスします。辞書の間に挟む方もいますね。
私は辞書の上にシリコンシートを置き、升にクッキングシートを貼ったもので押しています。
綺麗に縮みました!大体1/5くらい。
熱に弱いのか、黒のインクの部分が異様にガビガビしてしまいましたが、遠目に見ればデザインに影響はないのでよしとします(^^;
この時点で触ってみて、引っかかりがある場合は紙やすりで削っておきます。
表面(図案面)のコーティング
使用した道具と材料
手順2で使ったものです。
①レジン
②レジン調色スティック
③UV-LEDライト
④シリコンマット
⑤貼ってはがせる両面テープ(ダイソー)
レジンはパジコの星の雫を使っています。お値段は張りますが、紫外線で黄変しにくい、UV-LEDライトでもUVライトでもどちらでも硬化するなどのメリットがあるので、私も友人に勧められてからずっと使ってます。
シリコンマット自体もダイソーやセリアで扱っているんですが、目盛りが欲しかったので、これまたダイソーの細長いカッターマットを半分くらいに切ったものとシリコンラップをマスキングテープで接着して使っています。面積も好きなように調整できるので、おすすめです。
UV-LEDライトは数年前にAmazonで1,000円以下で購入したものですが、まだまだ活躍してくれています。私のようにレジンで小物を少量作るだけなら、こんな風にジェルネイル用の小さいライトで十分だと思います。
作業手順
プラ板が滑らかになったら、表面をレジンでコーティングしていきます。
裏面にこうして両面テープを貼っておくと、ヘラでレジンを伸ばしているときにずれなくて良いです。私は1つ貼り忘れていて苦労しました。
レジンを真ん中あたりに適量垂らして、キーホルダーの穴を塞がないように気をつけながらヘラで伸ばしていきます。
少ない分には足せばいいので、多すぎてこぼれないように少しずつ追加していくと安心です。
このとき、作業灯の種類によってはレジンが硬化してしまうことがあるのでご注意ください!
いつも使ってる作業灯が蛍光灯だったので、途中で硬化反応が始まっていて悲鳴あげました。
目立つ気泡やホコリが入ってしまった時は、すくうようにして取り除きます。
ライトを照射して硬化させます。レジンの説明には6〜9WのUV-LEDライトで硬化時間30〜90秒とありましたが、私は硬化不良を異常に心配しているので、いつも90秒×3回くらい照射してます。
※記事の都合上写真を撮っていますが、紫外線は皮膚や眼に悪影響なので、UVライトを浴びたり直視しないようにしてください!
表面がツヤツヤに仕上がりました!
鏡のカットと接着
使用した道具と材料
手順3で使ったものです。
①アクリルミラー(ダイソー)
②サークルカッター(またはコンパス)
③ホットナイフ
④やすり
⑤セメダイン ホビー用
作業手順
次は、アクリルミラーを土台に合わせたサイズに切っていきます。
裏面全体に両面テープが貼られていたらそれをそのまま利用しようと思ったんですが、開けてみると一部だけでした…残念。
そりゃ切って使う想定とかしてないですよね。
サークルカッターで、直径3.5㎝程度に傷をつけていきます。(コンパスでも可)
この道具はその昔、私が建設系学科の学生だった時に購入した製図道具の中に入っていました。調べてみると、ホンセンターという名前らしいです。コンパスやサークルカッターを使う時、中心の針で穴を開けてしまわないので便利です。裏にゴムの滑り止めもついてます。
こないだホームセンターに行った時に見たんですが、オルファのコンパスカッターには「穴あき防止プレート」という名前で似たようなパーツが元々付属しているみたいですね。気が利いてます。
お持ちでない方は裏面に印をつけるか、小さく切った厚紙などを敷いておくといいと思います。
サークルカッターだけでは流石に切断できなかったので、ホットナイフを使います。はんだごての先にカッターの刃を付け替えたようなもので、こういったプラスチックを曲線形に切る時に便利な道具です。ホームセンターでもはんだごての隣に陳列してありました。
ですが言うまでもなく、とても熱い上に刃物なので、扱いには十分気をつけてください!
とりあえず切り抜けましたが、難し〜〜〜… 全然丸くないですね。
刃をスムーズに動かせなかった部分の断面はギザギザになってしまいました。
2回目挑戦してみて、ダメだったらやすりがけしようと思います。
左が1回目、右が2回目です。
少しは上達したかな〜…。しかし、どっちにしろ角が尖ってしまっているので削ります。
だいぶ綺麗になりました!多少の歪みは手作りの味ということにします。やすりがけが終わったので、鏡面の保護フィルムもこの時点で剥がしておきました。
鏡の裏面に接着剤を塗って…
(これは完全に出し過ぎなので、後から拭き取りました^^;)
プラ板の土台の裏面に貼り付けました。
この接着剤、用途が広くて異素材同士でもガンガン使えるし、しかも水性なので気に入ってます。
裏面のコーティングと仕上げ
使用した道具と材料
手順4で使ったものです。
手順1の道具に加えて、
①レジン着色剤
②レジン調色パレット
③お好みのキーホルダーパーツ
④ペンチ×2と当て布(③で丸カンを使う場合)
作業手順
調色パレットにレジンを適量出します。足りなくなると後で色を合わせるのが大変なので、ちょっと勿体無いですが多めがいいと思います。
レジン着色剤を混ぜていきます。図案の背景色に合わせて、サファイアを選びました。
色ムラが出ないように、レジンと着色剤をよーーく混ぜます。
綺麗に色がつきました!
手順2に倣って、作業しやすいように表面に両面テープを貼ってシリコンマットに固定しておきます。
鏡の縁に沿って、ヘラで少しずつレジンを乗せていきます。ここでも穴を塞がないように気をつけてください。
均等に乗りました。混ぜ方が良くなかったのか、気泡がものすごく入ってしまいましたが、これはこれで可愛い。ということにします。
UVライトを照射して硬化させます。反射すると良くないかなと思ったので、気休めですが丸く切った紙を鏡の部分に載せています。
着色剤を混ぜているときは、照射時間を少し長めにした方がいいとパッケージの注意書きにありました。
硬化は終わりましたが、あんなに言っといたのに案の定キーホルダー用の穴をレジンで塞いでしまっていたので、ピンバイスで穴を開け直します。
ピンバイスの詳しい説明は後ほどします!
次に、プラ板に開けておいた穴に通るように、丸カンをペンチ二つで開いていきます。
パーツになるべく傷をつけたくないという方は、当て布をしておいてください。
開きました。
プラ板の穴に丸カンを通します。
丸カンにキーホルダーのパーツの先を通します。私はナスカンを選びました。
キーホルダーを通したら、再度丸カンをペンチで挟んで閉じます。
完成です!
プラ板の焼き上がりが思ったより小さくなってしまい、鏡としては若干使い勝手に欠けるサイズになってしまいましたが、可愛く仕上がったのでかなり満足です!
おまけ あると便利な道具
最後に、今回の作業で、「無くてもそんなに困らないけど、あったらちょっと安心だな、役に立ったな」という道具をご紹介します。
おっちょこちょいの自覚がある方は参考にしてね!
①レジン用クリーナー(セリア)
その名の通り、硬化前のレジンを拭き取る専用の液体です。いつまでもベタベタしないので便利です。
②タミヤ モデルクリーニングブラシ
本来は趣味のミニチュアの掃除のために購入したものでしたが、今ではやすりがけの後の粉などを掃くのにとても重宝しています。粉を舞い上げずに落とせるのが嬉しいです。
③ピンバイス(セリア)
見たまま穴を開けるための道具ですが、キリや目打ちと違って、一定の径で穴を開けられます。
④ホンセンター
手順2で前述した、コンパスの針で紙や対象物に穴が開くのを防ぐ道具です。
調べてみると、一応単品でも買えるみたいです。
minneとsuzuriも細々とやってます。よろしくお願いします!
BOOTHも始めてみました!取り扱っているものはminneと同じです。匿名配送をご希望の方はこちらをご利用ください。
イラストも描いてます!
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