大物に挑戦
皆さんこんにちは!tailです。
去年辺りに親戚繋がりでトートバッグを作って欲しいというご相談を受けていたので、今回はその練習も兼ねて、自分用のショルダーバッグを作ってみました!
裏地ありの大物を作るのは初めてだったので緊張しましたが、なんとか完成してよかったです!
作り方は主にこちらの動画等を参考にしました。
今回は長くなりそうなので、3本立てでお送りします!
iPad mini用ポケットの作り方
寸法を決める
まずは各部の寸法を決めます。
今回のバッグは、今まで使っていたバッグよりひと回り大きめに作りたいと考えていたので、寸法が比較的決めやすかったです。
私はこのブログを書いたりイラストを描いたり、色んなところでiPad miniを使っていて、たまに外へ持ち出したい時もあるんですが、今までのバッグだとちょっと手狭でiPad miniを入れるともう財布も入らない、みたいな感じだったんですよね〜
こんな感じで節々の劣化も目立ってきてたので、良い機会だったなと思います。
このバッグは記憶が確かなら中学校卒業時くらいに買ってもらったものなので、実に7年以上使ったことになります。過去の記事で内ポケットにボタンを付けた時、あと数年は頑張ってもらうなんて言ってたのにごめんね^^;今までありがとう!
上記のバッグやiPad mini、財布などの小物を計測して、大まかな寸法を決めました。開閉は差し込み金具を使い、形は台形にすることにしました。
型紙を作る
先ほど決めた寸法をもとに細部の確認をしてから、画用紙で型紙を作ります。
取り外しできてiPad miniのみでも持ち運べるポケットにしたかったので、持ち手の穴とボタン用の印もつけてます。先ほどの寸法決めのメモ用紙に開いてた穴はこの持ち手の確認用でした。
革に罫書きをする
型紙を革に重ねて写します。工作をする時、実際の材料に切断線や穴開けの印をつけることを「罫書き(けがき)」と言うそうです。
革はピッグスエードのアイボリーをレザーマニアさんで購入しました。牛革より甘いような匂いがして最初苦手だったんですが、作業してるうちに慣れました笑
初めは鉛筆で型紙を写そうとしたんですが、びっくりするくらい書けなくて大人しく銀ペンを買ってきました。左側にうっすら写ってる横の線が鉛筆、縦の線が銀ペンです。やっぱり専用の道具だと全然違いますね!
写し取れました。中心線や縫い代の線も印をつけてます。
革を裁断する
型紙を写したら、ピッグスエードを切っていきます。今回はいつものようにカッターと金差しで切りましたが、革が薄くて柔らかいのでよっぽど精度が欲しい部分以外は裁ち鋏で切っても良いと思います。実際次回まとめる予定の内袋(裏地)は全て裁ち鋏で切りました。
折り返す部分は全て、ガイドを取ったステッチンググルーバーでクセをつけておきます。
芯材を貼る
持ち手部分を丈夫にしたいので、内側に芯材を貼ります。今回はボンテックス347の0.8㎜を購入してみました。
持ち手部分をカバーするように切ります。
ピッグスエードの裏面(起毛ではない面)に接着します。参考にした動画で接着力が強いとよく使ってらっしゃったので、エル スーパーボンドを使ってみました。確かに接着力はすごく強いんですが、個人的には匂いがかなりきつかったです。もちろん乾くと気にならなくなるんですが、小さい頃に遊んだポリバルーンの匂いを強くしたような感じで、作業中は全然慣れませんでした…💧
接着したい両面に塗って少し待ってから貼り合わせ、ローラーで圧着するのが正しい使い方だそうです。
貼り合わせました。
縫い代を接着する
同じようにして、エルスーパーボンドで折り返し部分を接着します。
側面の長さを背面にけがくのをすっかり忘れていて、慌てて銀ペンで印をつけてます笑
マチのある袋状になるよう折り返し、5mmの縫い代を接着します。
角はとにかくなんでも丸くしたい派なので、いつも通り彫刻刀の丸刀をハンマーで打って落とします。
このやり方、というか丸刀の大きさは厚い革には向いてないので、いい加減ちゃんとしたコーナーパンチを買わないとなぁ…と頭の片隅でいつも思ってます。
平縫いをする
ディバイダーで5mmの縫い代の印を付け直します。
ディバイダーはステッチンググルーバーと大体同じような使い方をする道具です。YouTubeをダラダラ観てた時におすすめしてる方がいて、幅の調節がステッチンググルーバーより簡単なのと、あと単純に小さくて可愛いので買いました。目盛りの精度はほどほどですが、シャープな線が引けて良い感じです。
ディバイダーで引いた線に沿って、菱目打ち(4mmピッチ)で縫い穴を開けます。
平縫いをします。
糸の色は白とめっっちゃめちゃ悩んだんですが、ペンポーチの時と同じライトブラウンの糸にしました。結果的にバッグ全体を見ても良いアクセントになったと思います。
ジャンパーホックをつける
平縫いが終わったら、裏地に付け外しができるようジャンパーホックを付けます。ジャンパーホックというのは、2本のバネではなく面で引っかけるので、バネホックよりもしっかり付け外しができるホックだそうです。
こういった組み合わせで使います。強度も確かめてみたいので、10mmほどの極小サイズを選びました。
ホックをつけたい位置に穴を開けます。0.8mmの芯材とピッグスエード2枚が重なっていて厚みがありすぎたので、上のピッグスエード1枚にホックのパーツが嵌まるくらいの穴も開けました。
下の写真のようにセットして、万能打ち台の上で専用の打ち具を使って打ちます。1回目は上のパーツが抜けたまま足が潰れてしまい失敗したので、上のパーツごと手で押さえながら打つとうまくいきました。
できあがり
完成です!
実際にiPad miniを入れてみると、収まりもいい感じでした。
芯材は背面全部に貼った方が良かったかなとか、ヘリ返しもした方が良かったかなとか反省点はあるんですが、それは使いながらおいおい対策を考えようと思います。
読んでくださりありがとうございました。その②、その③も見てくださると嬉しいです!
minneで手作りの雑貨や革小物など販売中です。suzuriもやってます。よろしくお願いします!
BOOTHショップもあります。取り扱っているものはminneとほとんど同じです。匿名配送をご希望の方はこちらをご利用ください。
動物多めにフリーイラストも描いてます!ブログ内で時々使う図も手描きで、ギリギリ汎用性のありそうなものは投稿してみたりしてます。
↓ブログランキング参加してます。良ければポチっとお願いします。
コメント