サンシェード使ってますか?
こんにちは!tailです。
皆さん、車窓用サンシェードって使ってますか?
こういうやつです。
私は車内でちょっと休憩したい時とかに、日除け兼目隠しとしてよく使います。
捻るようにして畳むとコンパクトになって便利ですよね。私が持ってるやつは片方にゴムバンドがついていて、広がらないようにもなってます。
ただ1つ、問題点を挙げるとすれば、見た目がダサいこと…
小さくなるのはいいんですが、どうしてもごちゃっとした印象になってしまいます。購入した時のパッケージの袋は透明だったので、サイズは良くても見た目の解決にはなりませんでした。
というわけで、レザークラフトで専用の収納ポーチを作ってみることにしました。
収納ポーチの作り方
※今回の記事に使用した写真のほとんどは、いつか自分の作ったものをブログにまとめたいな、と薄ぼんや〜り考えていた頃に撮ったものです。なので、いつもより枚数も少ないし見づらいと思いますが、どうかお許しください(−_− )
使用した道具
今回使用したものはこちら。
①手縫い針
②手縫い糸
③クロバー 仮止めクリップ
④コンパス
⑤ステッチンググルーバー
⑥レザークラフト用の針(2本)
⑦ロウ引き麻糸
⑧菱目打ち
⑨ゴムハンマー(木槌)
⑩裁ち鋏
(11)糸切り鋏
(12)金差し
(13)カッターマット(ゴムマット)
作った後に写真を撮ったので、肝心の材料が入ってないですが、適当な大きさの革とファスナーを使いました。
Amazonで138×50㎝という大きめサイズの安いフェイクレザーを買ったんですが、薄手で扱いやすく、質感もかなり良かったのでおすすめです。
もし万が一、本記事で初めてレザークラフトに触れる方がいらっしゃったら、なんじゃそら?となる道具も多いと思うので、順を追って説明していきます。
革を切る
まずは、材料の革を適当な大きさに切っていきます。
今回は低い円柱型で、側面にファスナーのついたポーチを作ろうと思うので、丸い2枚のパーツと細長い1枚のパーツを切り出します。
この形状の正式名称ってあるんですかね?シャーレ型?マカロン?
ただ円柱型というと、個人的には縦に長いイメージなのでちょっと違和感があります。調べ方も分からず数年来モヤモヤしてるので、ご存知の方、ぜひ教えてください。
サンシェードを畳んでカッターマットの方眼の上に置いてみると、直径が大体17㎝くらいでした。
なので、縫い代と出し入れしやすさの余裕を見て、コンパスで印をつけた後、革を直径18.5㎝に切り出しました。
円周の長さは直径×3.14なので、計算してみると、側面のパーツは18.5×3.14≒56㎝必要でした。
縫っていくうちにずれると思ったので、辻褄合わせは最後にやることにして、幅5㎝、長さ60㎝くらいに切り出しました。また、ファスナーを縫い付けるための幅5㎜程の穴も開けておきました。
革をまっすぐ切るときは、私はある程度の長さまでならカッターと金差しを使うことも多いです。
革に縫い穴を開ける
次に、革に穴を開けていきます。
レザークラフトでは、革が硬くてそのままではなかなか縫えないので、あらかじめ縫い穴を開けておく必要があります。
まず、ステッチンググルーバーを使って、縫いたい位置に溝をつけます。
右の四角いパーツを革の端に沿わせ、左のパーツで溝をつけます。皮の厚みによって左のパーツの高さを変えたり、溝をつけたい位置によって左右のパーツの開きを調整したりします。
ファスナーを縫い付けるこの位置に溝をつけました。
次に、菱目打ちで縫い穴を開けます。
革の下まで貫通してしまうので、必ず何か敷くようにしてください!
本当はゴムマットと木槌を使うみたいですが、私が買ったレザークラフト道具セットには付いてなかったので、カッターマットとダイソーのゴムハンマーで代用してます。
鉛筆の線がステッチンググルーバーでつけた溝ということにして、紙で説明します。
溝に沿って菱目打ちを垂直に立て、何度かハンマーで打ち込みます。
名前通り、菱形の穴が開きます。
さっき開けた穴の最後に最初の刃を入れて位置を合わせ、続けて打っていきます。
直線の最後の数合わせをしたり、カーブや角に穴を開けるときは、2本刃や1本刃を使います。
私が買ったものには6本刃までセットで付いていましたが、力が分散してしまうのか穴が開きづらかったので、直線でも4本刃までしか使わないようにしています。
しかしほんとに写真が無い、すみません…許さんぞ過去の私…
ファスナー部分の平縫いをする
菱目打ちで穴を開けたら、平縫いをしていきます。
平縫いというのは、レザークラフトの基本的な縫い方のことです。
↓こちらのサイト様がとても分かりやすかったので、参考にしました。
一応、ここでも図を使って軽く説明しておきます。
まず、針を2本用意して、図のように糸を通します。
図では分かりやすいよう短く描いていますが、糸の長さは縫いたい長さの4〜5倍用意するといいそうです。
次に、菱目打ちで穴を開けた革に図のように糸を通します。図では常に裏面(縫い目を目立たせたくない方)を見ていきます。
出てくる糸の長さが、大体同じくらいになるように気をつけてください。
次に、左(進行方向に対して前側)に出てきた糸を、進行方向と逆側の菱目の鋭角の方へ引っ張りながら、右(進行方向に対して後ろ)に出てきた糸を二つ目の穴に通します。
同じ穴の裏表に糸が出てきたら、革に対して垂直な方向に軽く引いて、縫い目を引き締めます。
そして、表面から裏面へ向けて糸を通し、最初の形に戻ります。
あとは繰り返しです。
縫い始めは2〜3目ほど縫い戻っておくと、解けにくく丈夫になるみたいです。
レザークラフト用の針は、一般的な縫い針と違って生地に穴を開ける機能が必要ないので、先が鋭くないです。あと、菱目に通しやすくするためか、先が剣みたいな形になっているものも多いです。かっこいい。
手縫いのとき、集中しすぎてすぐ針を手に突き刺してしまう身としては、この針の形に最初めちゃくちゃ感動しました。
革を縫うための糸は丈夫な麻糸が主流です。ただ、そのまま縫うと毛羽立ってしまって見た目が良くないので、ロウが付けられます。ロウの塊の上で糸を引いて付けるから、「ロウ引き」と言うんじゃないかなと思います。
最初の方はロウ引きが予めされている糸を使うと簡単です。私も、よっぽど欲しい色がないとかでない限りは、ロウ引き糸を買うようにしています。
(左がロウ引き糸、右が麻糸。艶や毛羽立ちがかなり違いますね。)
ポリエステルやナイロンでできた、化繊の糸もあります。ライターなどで炙ると溶けるため、縫い終わりの処理がしやすいことが利点です。
質感も麻糸とはまた違う良さがあります。
仮止めクリップで革とファスナーをずれないよう固定して、上記の道具で平縫いをしていきました。
裏返してブランケットステッチで縫い合わせる
今回使った革は厚さ1㎜足らずの薄い合皮なので、普通に手縫い針と手縫い糸で縫うこともできました。
最終的に縫い目が外側に出ないようにしたいので、革をひっくり返しておいて、丸く切った方と細長い側面の革をブランケットステッチで縫い合わせていきます。
↓ブランケットステッチの縫い方は、こちらが分かりやすかったです。
例のごとくここでも軽く説明します。
まず、糸を図のように2本どりにします。
(汎用性ありそうかなと思ったので、イラストACにも投稿してみました。ご入用の方はどうぞ)
糸は、目の細かさや布端からの針を指す位置の距離でも変わってきますが、縫いたい長さの3倍以上用意すると安心だと思います。
玉結び、私は未だに何度か失敗するので、片結び2回くらいして誤魔化すことも多いです。
続いて、1針目を刺します。
玉結びを外に出したくない場合は、縫い合わせたい布の奥側の一枚だけに針を刺すといいと思います。
次に、さっきと同じ場所に針を刺します。この時、まだ糸を引きすぎないようにしてください。
できた輪に針をくぐらせます。
この時に糸を軽く引き締めます。
2針目を刺します。
さっきと同じように、できた輪に針をくぐらせます。
糸を引き締めます。
あとはこれの繰り返しです。
丸い部分を先に縫います。それから、側面の革の端をちょうどの長さに切って調節して縫い合わせます。
このときファスナーは少しでもいいので開けておいてください。(画像では閉じてしまってますが…)
全体縫えました。縫い目ガッタガタですが、裏側になるので全然大丈夫です。
出来上がり
開けておいたファスナーから、全体をひっくり返したら…
形を整えて、完成です!
茶色い革のストラップ部分は、ファスナーを縫うついでに付けてみました。
こうして出来上がってみてもしみじみ思うんですが、レザークラフトのいいところって、ある程度適当に縫っても「それっぽく」見えるところだと思うんですよね。
菱目打ちのおかげで縫い目が揃うのと、あとやっぱり革の質感のおかげだと思います。
皆さんも車窓用サンシェードの収納に困ったら、ぜひ「それっぽい」収納ポーチを作ってみてください!
ところで、車窓用サンシェードってめっちゃ言いにくいですね。記事書きながら頭の中でさえ1回も言えませんでした。
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