初めてのご依頼です!
皆さんこんにちは、tailです。
今回は、趣味で音楽をやっている父の友人の方から「ハーモニカのケースを作ってほしい」とのご依頼をいただいたので、作っていきたいと思います!
寸法の確認用に、音の出なくなった短音10穴ハーモニカをお借りしました。
ハーモニカケースの作り方
型紙を試作する
まずは型紙を作ります。お預かりしたハーモニカの寸法を測り、ポケットが4つつく構造を考えます。
↑以前ご紹介したこちらのアプリでデータを作り、コピー用紙に印刷して組み立て確認します。フラップをつけてみたり、毛糸を後ろに通したりして3回ほど試作し、最終的にフラップなしで、編み針入れの時と同じ開閉方法で決定しました。
ポケットの寸法から型紙を最終決定する
ケースの構造は決まりましたが、使う革の厚みなどもありハーモニカが入らない可能性もあったので、とりあえずポケットを一つ試作してご本人にも見ていただき、何度か寸法を修正して最終的な型紙の形を決定しました。
また、開閉に使うハトメと縫い糸の組み合わせも、サンプル写真をお送りして先に決めていただきました。赤い縫い糸にアンティークゴールドの金具でシックな組み合わせに決定しました!
パーツ切り出し・穴開け・縫い付け
今回はアリゾナレザーの黒を使います。先に作っておいたポケット以外の、真ん中の2連のポケットと開閉機構のある側のポケットの革を切り出します。
土台の革にポケットの位置を合わせて弱粘着両面テープで仮止めし、菱目打ちで穴開けをします。
試し貼りは必須ですが、革をあまり傷めないので、ナイスタックの弱粘着本当に重宝してます。
試作段階で縦の縫い目を先に仕上げた方が綺麗だったので、写真のような順番で接着→穴開け→平縫いを繰り返します。
最後のポケットと開閉機構を仕上げる
最後のポケットの一辺が縫えたら、ボタンを決めておきます。少し遠くの手芸屋さんでタイミングよくアンティークボタンのバラ売りをしていたので、いくつか買ってきてその中から選んでいただきました。
ボタンが決まったら、同じ色でハトメをつけておいて、最後のポケットのもう一辺をハトメの位置まで縫います。
↓ハトメの付け方はこちらのページが分かりやすかったので参考にしました!
ボタンをハトメの横の縫い目のところで固定します。強度を上げるために同じ目で2度ほど縫います。
ボタンが固定できたら、ハトメから下も平縫いします。
できあがり
縫い糸と同じ赤色の革紐を通したら、完成です!
まとめるとこんな感じになります!
2月ごろに型紙を考え始めてから、かなりお待たせしてしまいました💦5月頭に完成して父づてに受け渡ししてもらい、気に入っていただけたとの報告を受けてホッとしています。
※革紐のコーティングがポロポロ剥がれ、繊維が毛羽立ってきてしまったとのご相談を受けたので、前のものからこちらへ変更しました。また使用感を伺って参考にしたいと思います。↓
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長く使っていただけると嬉しいです!
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